鈍色が眩しすぎて目を開けていられない

nicolasは今年の5月1日で15周年になります。
毎年、周年には文章を書いてきました。15周年の文章は、毎週火曜日の定休日の午後に、少しずつ出していこうと思っています。周年まであと11週あるので、このブログの次、来週の火曜からはじまって全10回です。

15年前、最初の頃は一生懸命ブログを書いていました。20代の前半ぐらいから文章を書くことを始めて(インターネットに日記を書いていました)、お店をオープンした30代半ばのわたしには、伝えたいことがたくさんあったんだと思います。
今はもう伝えたいことなんてものは、感謝以外はほとんど何もなくなってしまったのですが、文章を書く習慣だけは続いていて、今はただ、なにか物語を編めたらいいなと思って、日々の隙間の時間にもたもたと言葉を書き連ねています。
そうこうしているうちに、例えるなら、お店のメニューとしては出せない試作品のような文章が、まあまあ、たまってきてしまいました。

実はわたしは、自分の書いた文章が好きなんです。もしかしたら、作っている料理よりも、文章の方が好きかもしれません。むかし書いた文章を読み直していたら、いい文章だなと思えるものがいくつかありました。
作った料理(文章)を捨てるのも忍びないので、それを出しておこうかな、と思います。「まかない」のようなものなので、そんなにちゃんと推敲もしていませんが、まあそういうもんだと思って、よかったら暇つぶしにでも読んでください。文章の断捨離、というか、もしかしたら終活みたいなものなのかもしれません。歳をとると、やっぱり昔話をしたくなるんだな、みっともないことだけど仕方ない。
まもなく50歳になるわたしから見て、若さと執着、情熱のようなものが、ああ、これはもうこの先書けなくなるものなのかもしれないな、と眩しく感じた文章。鈍色が眩しすぎて目を開けていられない。

一応続きものとして物語っぽく読めるように組みました。
楽しんでいただけたらうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。