1500円。

作家の大崎梢さんがtwitterで図書館問題についてツイートされていました。
https://twitter.com/o_kozue
作家の樋口毅宏さんに端を発する図書館問題はこちら。
http://29346.diarynote.jp/201102261502533827/

「1500円」という金額。
多少金額の差はありますが、おおむね、
ハードカバーの本を1冊買うお金。映画を1本観るお金。CDを買うお金。ライブに行くお金(1500円2回分)。神宮球場外野自由席のお金。そしてカフェでお茶をする(1杯呑む)お金。

そんなにお金がたくさんあるわけではないので、この1500円というのはすごくリアルな金額で、何に使うかおおいに悩むわけですが、僕はやっぱり「この人にお金を落としたい」というところにいきつきます。好きな人にお金を払いたい。
「好きな人」というのは、この絶望的にどうしようもなく生きにくい世の中で、折り合いがつかずにもがいている僕らを救ってくれる、素晴らしい言葉、物語、映像、音、感動、時間、空気、を生み出すセンスと愛と世界観を持った人たち。更には、自分が身を置いている業界に危機感をしっかり持っている人たち。ボンクラな僕に生き方を教えてくれたのは、あの本、あの曲、あの映画、あの店、あの人。そういう人たちが、これ以上減ってしまったら、もうこんな世の中生きていけないよ。
樋口さんの言う「このままでは、皆が卵(本)をただでもらううち、鶏(著者)はやせ細り、死んでしまう」という言葉は、全ての業界に言えることだと思っていて、だから、自分を救ってくれる人たちに、新しい何かを作ってもらえるように、お金を払いたい。「オレらの業界このままじゃダメだ!オレが変えてやる!」って人に。

僕らもそうあらねば、と思い、日々を重ねています。

nicolasに「お金を落として」くださっている全ての方に、心から感謝します。