恋は水色
詩人・菅原敏と、ピアニスト・横山起朗による、夏の夜。
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日程:2018年8月25日(土)
開場:19時 開演:19時45分
会場:nicolas(東京都世田谷区太子堂4-28-10 鈴木ビル2F パン屋さんの2階)
料金:4500円(nicolasの前菜&メイン&デザート&1ドリンク付き)
出演:菅原敏(詩の朗読)、横山起朗(ピアノ)
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「恋は水色」 菅原敏
ありとあらゆる世間のうわべに
背を向け ただひたすらに
微笑みだけを追いかけて
たどり着いたこの島に
足りないものなど 何ひとつなく
真夜中にタクシー飛ばして隣の島
いくつもの列島 はしごすれば
朝焼けのかもめ
昨夜の嘘を海に撒き散らし
仰向けに倒れこんだ甲板
ぎらりと光る太陽に目をくらませ
錠剤を探すポケットに
数枚の貝殻
粉々になって尻の下
かつての夏を繰り返し
濡れたからだでレコードに
針を落として
恋は水色
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お申し込み:下記アドレスまで必要事項を明記のうえ、メールをお送りください。
[ignition.gallery@gmail.com]
件名「恋は水色」
1.お名前(ふりがな)
2.当日のご連絡先
3.ご予約人数
*ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
*メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
*当日無断キャンセルの方にはキャンセル料を頂戴しています。
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菅原 敏(すがわら びん)

詩人。2011年、アメリカの出版社PRE/POSTより詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』で逆輸入デビュー。執筆活動を軸に、異業種とのコラボレーション、ラジオやテレビでの朗読、デパートの館内放送ジャック、ヨーロッパやロシアでの海外公演など幅広く詩を表現。
Superflyへの歌詞提供、東京藝術大学大学院との共同プロジェクト、美術家とのインスタレーションなど、音楽や美術との接点も多い。
現在は雑誌「BRUTUS」や「GINZA」webほか連載も多数。2017年7月に新詩集『かのひと 超訳世界恋愛詩集』(東京新聞)を上梓。
http://sugawarabin.com/
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横山起朗 / ピアニスト

ポーランド国立ショパン音楽大学にてピアノを学ぶ。駐日ポーランド大使館にて催された日本とポーランドの国交復興60周年の式典に招待され、自作曲をピアノで演奏する。
現在は宮崎、東京、ポーランドを拠点に演奏活動を行い、CMやテレビ番組、宮崎県庁にてノー残業デーの退庁促進の音楽を制作するなど、日本と海外を行き来し幅広く活動する。
http://www.tatsuroyokoyama.com/
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写真:三田村亮
題字:扇谷一穂
企画:熊谷充紘(ignition gallery)
2018/07/27 01:06 | Category:Event, nicolas
https://blog.goo.ne.jp/aaltocoffee/e/ae4cc5dd3b28525e820a3db7202eb04e
「コーヒーと音楽とお菓子な夕べ」
*定員に達したため、受付終了いたしました。たくさんのお申し込みありがとうございました。
2018 9・9(SUN) 16:30OPEN 17:00START at nicolas(三軒茶屋)
3,500yen 折坂悠太(音楽)nicolas(お菓子)aalto coffee(コーヒー)
ご予約 info@nicolasnicolas.com(nicolas)
info@aaltocoffee.com(aalto coffee)
コーヒーと音楽とお菓子は良く似合う。
小さな空間で、生音のすばらしさを感じながら、なにかを感じてもらえたらいいなと。
この時間だけのお菓子とコーヒーをご用意いたします。
9月9日、三軒茶屋で合流しましょう。
● ご予約 nicolas info@nicolasnicolas.com
メールの件名を「コーヒーと音楽とお菓子な夕べ」としてお名前、人数、お電話番号を明記の上、お申し込みください。折り返し確認メールを返送いたします。確認メールが届いたら予約完了です。
※ 定員になり次第、締め切りとさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
メールは自動返信ではないので、返信に2、3日お時間をいただいてしまうことがございます。2、3日経っても確認メールが届かない場合はお手数ですがニコラ:03-6804-0425(営業時間 16~24時 火曜日・第3水曜日は休)までご連絡ください。
折坂悠太(おりさかゆうた)

平成元年、鳥取生まれのシンガーソングライター。
幼少期をロシアやイランで過ごし、帰国後は千葉県に移る。2013年よりギター弾き語りでライヴ活動を開始。
2014年、自主製作ミニアルバム『あけぼの』を発表。
2015年、レーベル『のろしレコード』の立ち上げに参加。
2016年には自主1stアルバム『たむけ』をリリース。その後は合奏(バンド)編成でのライヴも行う。
2017年8月18日には、合奏編成にて初のワンマンライヴとなる「合奏わんまん」を代官山 晴れたら空に豆まいてにて行い、チケットは完売。同日より合奏編成で録音した会場限定盤「なつのべ live recording H29.07.02」を販売開始する。
2018年1月17日、合奏編成による初のスタジオ作EP「ざわめき」をリリースする。
独特の歌唱法にして、ブルーズ、民族音楽、ジャズなどにも通じたセンスを持ち合わせながら、それをポップスとして消化した稀有なシンガー。その音楽性とライヴパフォーマンスから、宇多田ヒカル、ゴンチチ、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、伊集院光、小山田壮平(ex: andymori)、坂口恭平、寺尾紗穂らより賛辞を受ける。
2018/07/10 16:55 | Category:nicolas
ランテルナムジカ2DAYSです。
9/15(土)はnicolasで
ランテルナムジカ『不注意が働いて』
9/16(日)はSHOZO音楽室で
ランテルナムジカ『The lantern man’s song』です。
音楽家・トウヤマタケオと画家・nakabanによる旅する劇団「ランテルナムジカ」が、
nicolasでは1年ぶり、
SHOZO音楽室では5年ぶりに上演します。
SHOZO音楽室には、5年前と同じく、nicolasも出張します。


隣の会話 棚の背表紙 横切る足音 カウンター越しの視線
脱臼するピアノ 前のめりな光 繋がり離れる歌と線
不注意が私を遠くへ連れていく
囲いからはみ出るエクスタシー
なんだ世界は、こんなにも甘い
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音楽家・トウヤマタケオと画家・nakabanによる旅する劇団「Lanternamuzica ランテルナムジカ」の公演“不注意が働いて”を、三軒茶屋にあるカフェ「nicolas」で、9月15日の昼と夜に開催いたします。
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日程:2018年9月15日(土)
会場:nicolas(東京都世田谷区太子堂4-28-10 鈴木ビル2F パン屋さんの2階)
出演:トウヤマタケオ(歌とピアノ)、nakaban(幻燈)
【昼公演】
開場:15時30分
開演:16時
料金:3900円(nicolasのお菓子とドリンク付き)
定員:20名さま
【夜公演】
開場:19時
開演:19時30分
料金:5600円(nicolasの前菜とメインとデザートとドリンク付き)
定員:16名さま
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お申し込み:下記アドレスまで必要事項を明記のうえ、メールをお送りください。
[ignition.gallery@gmail.com]
件名「不注意が働いて」
1.お名前(ふりがな)
2.当日のご連絡先
3.ご予約人数
4.ご希望の公演:昼公演・夜公演
*ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
*メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
*当日無断キャンセルの方にはキャンセル料を頂戴しています。
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ランテルナムジカ

2010年に結成。
“lanterna magica”で”幻燈”の意味。
幻燈に音楽がくわわると”lanterna musica”。
東欧をひと匙 “lanternamuzica”。
これまで美術館、公会堂、電車、カフェ、海辺のレストラン、
雪国の温泉、ロックフェスティバル等でライブを行って来た。
lanterunamuzica.blogspot.jp
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トウヤマタケオ

音楽家。
1965年兵庫県生まれ。尾道市在住。
作曲、ピアノ、声、諧謔、郷愁、D.I.Y.ピアノ弾き語りの他、
チェリスト徳澤青弦とのデュオ”Throwing a Spoon”、8ビート偏愛バンド”PATO LOL MAN”、
旅する幻燈楽団”ランテルナムジカ”など活動は多岐に渡る。
https://www.takeotoyama.info
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nakaban

画家。
1974年広島県生まれ。広島県在住。
旅と記憶を主題に絵を描く。絵画作品を中心に、印刷物の挿絵、絵本、映像作品を発表する傍ら、音楽家のトウヤマタケオと『ランテルナムジカ』を結成し、音楽と幻燈で全国を旅する。’13年には新潮社「とんぼの本」のロゴマークを制作。
主な作品に絵本『ぼくとたいようのふね』(BL出版) 、書籍『窓から見える世界の風』(創元社)など。
https://www.nakaban.com
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photo:Ryo Mitamura
宣伝美術:nakaban
企画:熊谷充紘(ignition gallery)
2018/06/26 00:46 | Category:Event, nicolas
7月のお休みのおしらせです。
3(火)
10(火)
15(日)
16(月・祝)
17(火)
24(火)
31(火)
7/15(日)は
「おおはた雄一・山田俊二『対岸からきこえる音楽』」
7/16(月・祝)は
「夢の続きを 2018.7.16」
のため、通常営業はお休みをいただきます。
7/18(水)は
第3水曜日ですが営業いたします。
よろしくお願いいたします。
2018/06/26 00:06 | Category:nicolas
対岸からきこえる音楽
おおはた雄一
歌・ギター
山田俊二
ピアノ
日時 7月15日(日) オープン19:00/スタート19:30
会場 ニコラ 三軒茶屋
住所 東京都世田谷区太子堂4-28-10 鈴木ビル2F
金額 ¥3,000 +1ドリンクオーダー
定員 25名
予約
下記メールアドレス宛
件名に「0715.対岸からきこえる音楽」
本文に1)お名前 2)人数 3)連絡先
以上を明記しメールをお送り下さい。
お問い合わせ
企画 Yamada Detective Agency
メール yamadadetectiveagency@gmail.com
ご予約受付後、数日以内に
受付確認のメールをお送りいたします。
2018/06/26 00:04 | Category:Event, Music
夢の続きを 2018.7.16

真の人生は 子どものころ夢みていたもの 大人になっても 霧のなかで見つづけているもの
(フェルナンド・ペソア)
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「Daydreaming Radio」
出演:扇谷一穂&けもの
アシスタント:トオイダイスケ
お菓子&飲み物:nicolas
開場:14時30分 開演:15時 終演:16時30分頃
料金:3700円(お菓子と飲み物付き)
「Daydreaming Radio」は白昼に夢を見ている人にだけ聴こえるラジオ番組。真昼の月明かりで繰り広げられている夢を、朗読、演奏、トークによって生中継します。ナヴィゲーターは扇谷一穂とけもの。アシスタントはトオイダイスケ。お菓子と飲み物はnicolas。
この番組では、扇谷一穂、けものへの曲のリクエスト(それぞれのオリジナル曲限定)を受け付けています。よろしければ、お申し込みのメールにリクエスト曲も明記してお送りください。また、ハッシュタグ #daydreamingradio #これは真昼の夢かもしれない で、真昼の夢体験を募集しています。ハッシュタグの投稿の中から、当日、ナヴィゲーターの2人が幾つか読ませて頂きます。
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「夢を守る」
出演:寺尾紗穂(歌とピアノ)&平田俊子(朗読)
前菜&メイン&デザート&ドリンク:nicolas
開場:19時 開演:19時30分 終演:21時30分頃
料金:5000円(前菜&メイン&デザート&ドリンク付き)
世界は夢の反射。何度も夢を見て、何度も目をつぶり、何度も目を開けて、何度も道に迷い、踊りましょう。
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「夢の続きチケット」:7700円(「Daydreaming Radio」&「夢を守る」)
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お申し込み:下記アドレスまで必要事項を明記のうえ、メールをお送りください。
[ignition.gallery@gmail.com]
件名「夢の続きを 2018.7.16」
1.お名前(ふりがな)
2.当日のご連絡先
3.ご予約人数
4.ご希望の公演名:Daydreaming Radio・夢を守る・夢の続きチケット
5.リクエスト曲(Daydreaming Radioお申し込みの方。7月2日締切。)
*ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
*メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
*当日無断キャンセルの方にはキャンセル料を頂戴しています。定員に達し次第、受付終了いたします。
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プロフィール:
扇谷一穂(Oogiya Kazuho)

東京生まれ。幼少時より能とバイオリンを習う。中学生の時ジャズを夢中で聴くうちに、音としての自分の歌声の響きに面白さを感じ、大学在学中にオリジナル曲を作り始める。’02年オリジナル曲アルバム『しののめ』(midicreative)、にてアルバムデビュー。深く手触りのある歌声と、都会的なセンス溢れる詞と楽曲で注目を集める。’07年におおはた雄一プロデュースによる、スタンダードを中心としたカバーアルバム『Canary』(galactic)’10年に『たくさんのまばたき』(tropical)をリリース。3アルバムともにアートワークを自ら手がけ、個展・ライブを重ねる。CM曲やナレーション、客演作品も多数。ゴンチチのクリスマスアルバムへ作詞・歌唱で参加するなど多彩に活動している。近年は詩や文学作品の朗読にも力をいれており、子どもに向けて声のワークショップも行っている。2018年3月8年ぶりのニューアルバム「heart beat」をタワーレコードよりリリース。HP : www.kazuhooogiya.com
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けもの

©田里弐裸衣
シンガーソングライター青羊のソロプロジェクトが「けもの」。
2017年に菊地成孔プロデュースで「めたもるシティ」アルバムリリース。
2018年春、盛岡にて菊地成孔、柴田元幸とともに朗読と音楽のイベントに出演。
http://kemonoz.com/
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寺尾紗穂(Saho Terao)

シンガーソングライター、エッセイスト。1981年11月7日東京生まれ。
2007年のアルバム「御身」が各方面で話題になり,坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。大林宣彦監督作品「転校生 さよならあなた」、安藤桃子監督作品「0.5ミリ」、中村真夕監督作品「ナオトひとりっきり」など主題歌の提供も多い。2015年アルバム「楕円の夢」を発表。路上生活経験者による舞踏グループ、ソケリッサとの全国13箇所をまわる「楕円の夢ツアー」を行う他、2010年より毎年青山梅窓院にてビッグイシューを応援する音楽イベント「りんりんふぇす」を主催。アルバム「わたしの好きなわらべうた」では、日本各地で消えつつあるわらべうたの名曲を発掘、独自のアレンジを試みて、「ミュージックマガジン」誌の「ニッポンの新しいローカル・ミュージック」に選出された。 2017年「たよりないもののために」を発表。
著書に『評伝 川島芳子』(文春新書)、『原発労働者』(講談社現代新書)、『南洋と私』(リトルモア)、「あのころのパラオをさがして」(集英社)、エッセイ集『音楽のまわり』など。
http://www.sahoterao.com
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平田俊子

詩や散文を書いて暮らしています。赤ん坊の頃から島根、鳥取、山口、福岡、京都、兵庫を転々と。1990年、何のあてもないまま35歳で上京し、いろんなことに難儀しながら今も東京に住んでいます。これまで『ラッキョウの恩返し』『ターミナル』『詩七日』『宝物』『戯れ言の自由』などの詩集を出し、晩翠賞、萩原朔太郎賞、紫式部文学賞などをいただきました。小説に『二人乗り』(野間文芸新人賞)『スロープ』、エッセイ集に『スバらしきバス』『低反発枕草子』など。2015年6月から読売新聞「こどもの詩」の選者をしています。立教大学で5年半、青山学院女子短期大学で5年、詩やエッセイの授業を担当していたこともあります。わたしの「富士山」という詩に寺尾紗穂さんが曲をつけて歌って下さっています。
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ビジュアル:扇谷一穂
企画:熊谷充紘
2018/06/06 11:50 | Category:Event, Music, nicolas
6月のお休みのおしらせです。
5(火)
12(火)
19(火)
20(水)
26(火)
よろしくお願いいたします。
2018/05/29 13:50 | Category:nicolas
5/19(土)に「2011年5月のある一日を食べる」
というイベントがあります。
今回小桧山さんとご一緒できてとてもうれしく思っています。
それは、小桧山さんの料理(料理というか、食へのアプローチ)が、
とても身体的で、これはかなわない、と思っていたからです。
nicolasは、お店です。お店というのはいろいろあるように見えますが、
どのお店でも、そもそものフォーマットは決まっているんです。
その前提をお客さんと共有した上で、どこまで逸脱できるのか、
というようなことはいつも考えています。
普段、nicolasと山フーズは、お互いに違うことをしています。
それでも共通していると思っているのは
「食べるってどういうこと?」
ということだと思っています。
おいしい、ということはほんとにほんとの大前提として、
おいしいより、おいしいと同じくらい、
大切ななにかがそこにあるんじゃないか。
生命の危機を感じて、生きるために食べる、
というような根源的な“食べる”は、今の時代では
なかなか感じることは難しいと思います(考えることはもちろんできます)。
小桧山さんは、音楽家の林正樹さんと
「山林」という音楽と食のユニットも組まれています。
聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚、
それぞれの間に位置するような感覚、どれでもない感覚。
今回のnicolasでの企画は、
記憶と食、とでも言うような実験だと思っています。
ごくごく個人的な体験でしかない“食べる”ということを、
誰かと共有するためのもの、個人的な体験同士をつなげるためのもの、
あるいは、どこまでも個人的なものとして深く底へ潜るためのものとして。
土地と自然もあり、文化と歴史もあり、
ノスタルジーと革新もあり、娯楽とコミュニケーションもある。
空腹を満たしておなかがいっぱいになっても、
心が空いてしまうようなときもある。
食べるってなんだろう。
お店なんかやっていると、料理を作るということが、
仕事、になってしまっているので、
気をつけないとどんどん麻痺していくんです、そういう感覚が。
食べることが、お勉強になってしまっていることも多々あります。
(それはそれでもちろん必要ですが。)
心の中から湧き上がる「おいしい」には、
記憶と体験がリンクすると思います。きっとたぶん。
そのとき食材は、料理は、
味覚をはじめとする五感の要素として存在しているというよりは、
記憶のトリガーとして存在しているのかもしれません。
「2011年5月のある一日を食べる」、
どうなるのかわかりませんが、とても楽しみにしています。
ぜひお越しください。
山フーズ×nicolas『時の雨』
2018/05/14 03:43 | Category:Event, Food
お店には名前があります。
7年もたつと、彼にはもう、
わたしたちが生んだものではない、
彼の人格が生まれている、
そう感じることがあります。
褒められているのは彼、わたしではない。
貶されているのはわたし、彼は悪くない。
幼いころ、わたしを庇ってくれた母のように。
親の愛というものは、少々いびつ。
ときどき、わたしが行方不明になります。
それは、諦め、静かな絶望でもあり、
記号になること、解放でもあり、
とくにどうということでもなく、
わたしの不在に
なにも感じないときもあります。
彼は多くの人に好かれているようです。
それは、とても嬉しいことです。
わたしは、
彼になにかを与えられるようなわたしではない。
わたしは、
幸せになってしまったら
わたしのアイデンティティはなくなってしまうのではないかと、
いつも怯えている。
必ず失われる幸せというものを受け止める覚悟が足りない。
必ず失われる。
だから、幸せになるのは彼の役割。
震災の年に生まれた彼を、
溺愛している。
彼よりも先にこの世を去りたい。
周年というのは、遺影あり遺言です。
冗談でも謙遜でもない。
ああ、生き残った、
来年まで生きているとはどうしても思えない。
お誕生日おめでとう。
nicolas、7歳になりました。
みなさま本当にありがとうございます。
どうか彼を、
よろしくお願いいたします。
2018/05/01 01:19 | Category:nicolas
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