チーズ教室のおしらせ。

あけましておめでとうございます(だいぶ遅いですが)。
本年もnicolasをよろしくお願い致します。

さて、今週末は、今年最初のチーズ教室です。
詳しくはこちら。
http://cheese-labo.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-84c4.html

1月はいろいろな白カビチーズを食べ比べ、とのことです。
まだ定員に若干余裕があるようですので、興味のある方はぜひ、チーズラボさんのウェブサイトからお申込みください。

美徳のよろめき。

イタリアのヴェネトから生産者が来日します、という試飲会に行ってきました。
オーナーのカミーラ・ロッシさんは27歳の女性。来週28になるそうです。若い女性がつくっているというのは聞いていて、どうしてもご本人に会ってみたかった。ワインのイメージ通り、とても女性的で知的でキレイな方でした。こんな素敵な方が、ワイン用の葡萄を作りほかに売っていたというおばあちゃんの畑を受け継いで、18歳でワイナリーを立ち上げたっていうのがまたすごい。
「最初は、“女の子がワイン?”って誰も相手にしてくれなかった。月日が経つにつれて徐々に認められて、助けてくれる人たちが現れてきたの。」
なんてまるで、「おおかみこどもの雨と雪」のおかあさん、花のようなエピソード。

当たり前のことですが、つくっている人に会ってみたい、という気持ちは何にでもあります。果物を作っている人、鶏を育てている人、小説を書いている人、映画を作っている人、ワインを作ってる人。
「この人が、あのすばらしいものをつくった人なんだ!」と、間近にみて感じたい。そうすれば、もっと好きになれるから。いつでも何かをとっても好きになりたいと思っている。

カミーラさんがつくっているのは主に「ヴァルポリチェッラ」というワイン。葡萄を陰干しして、さらに長いこと樽で熟成させてつくる、なんともまあ大変に面倒なものをつくられています。そんなものを18歳からつくっているなんていうのは、女子高生が大江健三郎を読むようなものです。ヴァルポリチェッラとしては、少し線が細くてキレイすぎるのかもしれませんが、
「高校の図書室で、静かに三島を読んでいる山田詠美」のような、秘められた知的なエロさがある、そんなワインだと思います。

近々入荷する予定です。
ヴァルポリチェッラなんて言葉はとても覚えられない!噛んでしまう!という方は、
「美徳のよろめきください」とお申し付けください。

Rue de Vin。

ブドウを見る小山さん。