2020.5.1

nicolas、9周年です。

nicolasでは2016年から毎年、周年のときに小冊子を作って出しています。
「Nicome」という冊子です。
今年ももちろん出すつもりでいて、2月の時点で今回執筆していただく方たちに
原稿の依頼をしました。締め切りは3月一杯でお願いしました。
早い方は2月中に原稿が届きました。それから、いろいろあって、今です。
2月中に届いた原稿と、4月になってから届いた原稿では、
前提となっている世界が全く変わってしまったような気がしています。
今回はvol.5、5冊目です。
お店がなくなってしまったとしても、「Nicome」は出します。
なんて言うと冗談みたいですが、そんなに冗談でもないです。

来年は10周年です。
「とりあえずお店10年やれたら、そのあとぽしゃっても、まあよくがんばったよね、って言ってもらえるかね。」
なんてときどき言っていました。
もし、来年の今頃、nicolasがなかったとしても、
「Nicome vol.6 10周年記念号」は出したいと思っています。今は。
そのころにほんとにnicolasがなくなっていたら、
オレたぶんこのことを忘れちゃっている気がするので、
誰か教えてください。
2個目をやっているオレに、教えてください。

なんてね。
震災から9年。忘れないよ。
ああ、9年。なんかすごいな、9年て。

ありがとう。涙が出る。
来年のことなんてわかんないから、ちゃんと感謝を伝えておきます。
みなさん、ほんとにありがとう。

5月のお休みのおしらせ

5月のお休みは未定です。

2020.4.18

土砂降りの雨が止んだ。
新しい一万円紙幣は、原田知世にすればいいと思う。

こういうときに、うまく立ち回れない店がある。
バズらない店、行列のできない店。
SNSのフォロワーの少ない店、メディアと相性が良くない店。
時代に最適化していない店。

ずっとそういう店に憧れているし、
今も、そう、たった今も目指している。
個人的に、心の底から残って欲しい店は、
そういう店ばっかりなんだよ。
とても残念なことに。

2020.4.13

政治が、わたしたちを救う気がないことがわかった。
どうやら、わたしたちや、わたしたちより弱い人たちを救う気がない。
うすうす知っていた。だから今までアテにしてこなかった。
これからはどうするべきか、よくわからない。

暇になった店内で、高見順の「いやな感じ」という小説を読んでいる。
今の世の中のことをいろいろ考えてしまって、全然小説の世界に入っていけない。
でも、気持ちが乗ったときにちょっとずつ読んでいる。

デモじゃ生ぬるい。革命は起こせないのだろうか。
大杉栄はどこかにいないのだろうか。革命軍に入るには、どこに行けばいいですか?
官邸に火をつける前に、民衆の心に火をつけなければいけないのだけど、
抜け殻のようになってしまっているわたしたちの心に火はつくのだろうか。わからない。

それとも、やっぱりお互いに支えあうことを優先すべきなのだろうか。
飲食店だけじゃなく、映画も音楽も本も助からないと困るから、
それを必要としてくれるお客さんも助からないと困るから、
それの全部が助かるようにみんなで支えあう方法はなにかないんだろうか。わからない。

今は家で我慢、としているうちに倒れてしまう人たちは見捨ててしまうのだろうか。
文化は死ぬのだろうか。
来年の今頃、何事もなかったかのようにオリンピックに沸くのだろうか。
山のような屍を美談でラッピングして、美しい物語にされてしまうのだろうか。

そのときまで、店はあるのだろうか。わからない。

2020.4.9

同業の友人・知人の心配を毎日している。
知り合いのミュージシャンや、映画館のことを心配している。
理由ははっきりしていて、そうしていないと自分が狂うからだ。
ニュースは毎日チェックしている。
ニュースをみて、一人で失笑したあと涙が出る。
意を決して買い出しにでると、街の人たちはなんだか楽観的にみえる。いつも通りだ。
アルコールスプレーのしすぎで、手が荒れてきた。
直接顔に噴射したりもして、ちょっと酔っぱらう。
それで、少しのぼせてきて、「まさか!熱出てきたかも?」と心配になったりしている。
あほみたいだ。

こないだ店に顔を出してくれた友人は、力なく笑い、目は虚ろだった。
別の知人に電話をかけたら、店を畳むことを考えていると話してくれた。
一緒になんとか生き残ろう!と言ったあと、
感情がぐちゃぐちゃになった。

「そうは言っても二コラはだいじょうぶでしょ」
そう言ってくれる人がいる。だからそう思ってくれてる人もいるだろう。
オレとゆかさんのやせがまんの芝居を侮ってはいけない。
バレてないならこちらの思惑通りだ。

もしも、万が一のことを考えて、世話になった人や常連のお客さんに、
ひとこと感謝の言葉でも書いておこう、なんて考えてしまって、
あ、これは遺書ってやつだ、いけないいけない、と思いとどまった。

自分の店だけ生き残ろうなんてことができない。
自分の命だけ生き残ろうなんてことができない。
店を開けてもお客さんはほとんど来ない。
でも開けないと、店の家賃も家の家賃も払えなくなる。
どうする?
もし病に侵されたら、死ぬかもしれない。
死ななくても、誰かを死なせてしまうかもしれない。
誰も死ななくても、噂によって社会的に死ぬかもしれない。
そのまえにメンタルが死ぬかもしれない。

そんな葛藤の中で、焼石に水をかけ続けることを選択した
多くの飲食店のことを思う。死ぬ気で焼石に水をかけてる多くの人のことを思う。
繰り返しになるけど、そこに自分は含めない。狂ってしまうから。

お金は必要だけど、オレより必要な人が必ずいるはずだ。
そっちへ回してくれオレは自分でなんとかする。
ずっとそんなやせがまんをしてきた。

最後までバレなければいいな、と思っている。

4月のお休みのおしらせ

4月のお休みは未定です。

3月のお休みのおしらせ

3月のお休みのおしらせです。

3(火)
8(日) 21:30 close 
10(火)
17(火)
18(水)
24(火)
31(火)

3/8(土)は
<閉店後のカフェ>
のため、21:30閉店となります。

よろしくお願いいたします。

駆け込みアアニコ vol.10

毎度おなじみ駆け込みアアニコです。なんと10回目です。

第1回は、個人店が生き残るには、みたいな話をしたと記憶しています。お客さんも、自分でお店をしている人、これから始めたい人が多かった。
2回目以降は特にテーマも決めず、そのときの感じでいろいろ話しました。世代間の分断・地方と東京の分断だったり、スワローズのことだったり、コピーライト・サブスクのことだったり、ジェンダーのことだったり、スワローズのことだったり。その時々のお客さんの層によって、直近のニュースによって、思いもよらない話をしてきました。庄野さんの小説の発売にあわせて、デザイナーや版元をゲストに呼んだ回もありました。

突然話はかわりますが、誰かのことをちゃんと理解するのにはそれ相応の時間がかかると思っています。だから、基本、人付き合いというのは、誤解で成り立っているんじゃないかと思っています。いいふうに誤解しているのと、よくないふうに誤解しているのと。

素晴らしい成功者から正解のヒントをもらうトークイベントもいいですが、よくわからない人と意味があるのかないのかわからないおしゃべりをするトークイベントも悪くないですよ。
10回も続いたことには特に何の秘訣もありません。100回ぐらいやったら、きっと今よりはいろいろな人のことがちょっとぐらいは理解できるようになってるんじゃないかと思います。焙煎も料理も積み重ねで上達してきたので、人との会話も積み重ねです、きっと。

ぜひお越しください。

「駆け込みアアニコ vol.10」
2月23日(日) 12:00-13:30 1,000円(1ドリンク付)
場所:nicolas 世田谷区太子堂4-28-10 鈴木ビル2F 
庄野雄治(14g/aalto coffee and the rooster)×曽根雅典(nicolas)
ご予約 nicolas  info@nicolasnicolas.com 03-6804-0425

2月のお休みのおしらせ

2月のお休みのおしらせです。

2(日) 21:30 close
4(火)
11(火・祝)
18(火)
19(水)
22(土)
23(日)
25(火)

2/2(土)は
<閉店後のカフェ>
のため、21:30閉店となります。
2/22(土)は
イベント出店
2/23(日)は
「コーヒーと音楽とお菓子な夕べ 07」
「駆け込みアアニコ vol.10」
のため、通常営業はお休みをいただきます。

よろしくお願いいたします。

「コーヒーと音楽とお菓子な夕べ 07」

「コーヒーと音楽とお菓子な夕べ 07」

※着席のお席は満席となりました。お立ち見、キャンセル待ちは引き続き受付中です。

庄野雄治×燃え殻×けもの(青羊)

aalto coffee庄野雄治と、『ボクたちはみんな大人になれなかった』の燃え殻、シンガーソングライターのけもの(青羊)の鼎談の第2回。
コーヒーと小説を仕事にしている庄野雄治と、テレビ美術制作と小説を仕事にしている燃え殻、ミュージシャンとエッセイの仕事をしているけもの(青羊)が、なぜ表現をするのかについて、ぐるぐると思いを巡らせます。

一部は、けもの(青羊)のライブ ピアノ魚返明未
二部は、庄野雄治と燃え殻、けもの(青羊)の鼎談

●日時 2020 2・23(SUN) 16:30OPEN 17:00START 3000yen (in tax お菓子とコーヒー付き)
●場所 nicolas(三軒茶屋)東京都世田谷区太子堂4-28-10 鈴木ビル2F
●ご予約 nicolas  info@nicolasnicolas.com
メールの件名を「コーヒーと音楽とお菓子な夕べ」としてお名前、人数、お電話番号を明記の上、お申し込みください。
折り返し確認メールを返送いたします。確認メールが届いたら予約完了です。

※定員になり次第、締め切りとさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
メールは自動返信ではないので、返信に2、3日お時間をいただいてしまうことがございます。
2、3日経っても確認メールが届かない場合はお手数ですがニコラ:03-6804-0425(営業時間 16~24時 火曜日・第3水曜日は定休)までご連絡ください。

燃え殻

神奈川県在住。テレビ美術制作会社で企画・人事担当として勤務。会社員でありながら、コラムニスト、小説家としても活躍。新潮社 yom yom『これはただの夏』、週刊SPA!『すべて忘れてしまうから』を連載中。2017年6月30日、小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮社)が発売された。

けもの(青羊)

シンガーソングライター青羊(あめ)のソロプロジェクトが“けもの”。
2013年と2017年に菊地成孔プロデュースでアルバムを発売。
2019年はサウンドにダブやロックを取り込み6月12日に『美しい傷』EPをリリース。
また、翻訳家 柴田元幸と朗読ライブのイベントも行っている。