おしらせ。
誠に勝手ながら、
7/4(水)は、
18:00~
の営業とさせていただきます。
申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
2012/07/03 13:29 | Category:nicolas
誠に勝手ながら、
7/4(水)は、
18:00~
の営業とさせていただきます。
申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
2012/07/03 13:29 | Category:nicolas
誠に勝手ながら、
6/24(日)は、
臨時休業とさせていただきます。
なお、
6/19(火)、6/20(水)は、
通常通り連休とさせていただきます。
申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
2012/06/19 02:34 | Category:nicolas
ウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」を観る。
ウディ・アレンは、やっぱり鉄板。そして、パリも鉄板。更に、ナイロン100℃「ノーアート・ノーライフ」を持ち出すまでもなく、パリのカフェやサロンにたむろする芸術家モノも、鉄板。
いつ頃から、「ノスタルジー」という言葉は、悪い意味で使われるようになったんだろう。ノスタルジーを賞賛する気は毛頭ないけど、卑下したり嘲笑したりするものではないと思っている。
芸術が、まだ芸術として機能していた頃では、カフェも、まだカフェとして機能していた。それが今や、文学論や映画論、芸術論を戦わせる場はネットになってしまった。それが悪いことだとは思わない。だってそのほうが断然、便利で効率的だから。ル・シネマで、「ミッドナイト・イン・パリ」の隣りの劇場で上映している「サニー 永遠の仲間たち」は、著名な方にツイートされてから集客が劇的に増えたということだし、そのツイートを見なければ、僕も間違いなく観ていなかった。本当に素晴らしいツールだと思う。だからこそ、それを踏まえた上で、不便で非効率なものへの愛着が一層湧いてしまう、アナログ世代のラストエイジな僕らは、懐古主義として笑われているのかもしれない。
それでも、ネットでやっているそれを、どうせやるならカフェでやって欲しい。酒場でやって欲しい。だって今でも、リアルなカフェの店内では、作家と編集者がお喋りしていたり、ミュージシャンがユーストを撮っていたり、舞台役者がシュークリームを食べたりしているんだから。
僕らの今生きている時代が、あと何十年か経ってから、「2012年、あの頃がやっぱり黄金世代だよな!」と憧れられるとき、今店内にいる彼らはヘミングウェイであり、ピカソであり、ゴーギャンであるのだから。
常連のお花屋さんが、今月のパフェー、抹茶とグレープフルーツのパフェーを食べたときに、
「あたし、これの花束つくれる!」
と、興奮気味に連呼していたのですが、なんとほんとにつくってきてくださいました。
食べたときに、インスピレーションが、ピピピと湧いたんだと思います。
nicolasは今まで、
「こういうイベントやるんで、こういうイメージでお菓子つくってきてください。」
と言われる側だったので、ウチのイメージで何かをつくっていただいたのは初めてな気がします。すごい、感激。すごい。いや、ほんとに。パフェの花束は、まさしく完璧な花束。
これからも、なにかをつくる仕事をしている方たちのインスピレーションを、ピピピとできたら嬉しいです。
ありがとうございました。
あ、今月のパフェー、まだの方はぜひ、ピピピしにきてください。
アアルトコーヒーの庄野さんが、小さな本をつくられました。
http://aaltocoffee.com/news1.htm
本や音楽やコーヒーの小冊子。
実は、僕も少し、文章を書かせていただきました。
来週あたりから、nicolasでも販売する予定です。
840円です。 CD-R付きです。
よかったら、お手にとってみてください。
1周年ウィーク、たくさんのお客様にご来店いただきました。
本当にありがとうございました。
僕たちの1周年を祝ってくださるお客様が、こんなにたくさんいるなんて、
なんて幸せなことなんだろうと、しみじみ思います。
今後ともよろしくお願いします。
さて、おしらせです。
誠に勝手ながら、
4/30(月・祝)は、
1周年イベントのため通常営業はお休みさせていただきます。
5/1(火)は、
定休日のためお休みです。
翌週の、
5/8(火)、5/9(水)と、
連休をいただきます。
お休みばかりで申し訳ありません。
そしておしらせをもうひとつ、
5/10(木)より、
ランチセットの価格を
1000円→1200円に
値上げさせていただきます。
大変申し訳ありませんが、何卒宜しくお願い致します。
2012/04/30 04:46 | Category:nicolas
樋口毅宏「日本のセックス」「テロルのすべて」を読む。
5歳年上のこの作家さんと、僕は、同じ音楽を聴いて、同じ映画を観ている。それほどのタイムラグなく、同じものを通過している。そんな、小沢健二と園子温を愛する樋口毅宏作品が、僕の肌に合わないはずがない。「新刊が出たらすぐにでも読みたい作家」に、久しぶりに出会いました。僕もまた、愛すべき映画や小説や音楽からの、そしてお店や料理からの(愛のある)引用なしでは、自分の思っていることをうまく表現できない。だって、それらで僕は出来ているのだから。僕と樋口毅宏は、10%ぐらいは同じもので出来ているんじゃないかと錯覚するぐらい。樋口毅宏、素晴らしいです。
そんな、共感というか喜びの中で、やっぱり寂しさを感じてしまうのは、「音楽、文学、映画」はそれぞれリンクして相乗効果を生むのに、そこに、そこまで「食」が入っていけていないところ。「食」のほうがお高くとまって入っていかないのか、もしくはその逆で、低く見られて入れてもらえないのかはわからない。多分両方なんだろうけど。サニーデイと「アイデン&ティティ」と樋口毅宏は手を取り合うことができているのに、どうしてそこにいけないのだろう。
もちろん、池波正太郎作品のように、食を取り扱った作品はいくつもあるし、川上弘美の、作品への食の忍び込ませ方なんかはとても好き。やまだないとの「西荻夫婦」もいいし、伊藤理佐の「おいピータン!!」は本当に最高だ。ただ、上手に忍び込ませることができる人はやっぱり稀で、他の多くの作品のそれは、なんか「特別感」が出てしまっている。「どうです?こんな店、こんな食事、素敵でしょう?」みたいな、いやらしさが。そしてそもそも、固有名詞として入っていけていない。「サニーデイ・サービス」が固有名詞で登場するのなら、カフェだってバーだって固有名詞で登場したっていい。藤谷治さんの作品には見られるが、あれは「下北沢」という特殊な文化圏においてのことで。「ドゥ・マゴ」や「エル・ブジ」のような高尚なものではなくて、多くの人の(あるいは一部の人の)日常に根付いたものが、そこに参加できると嬉しい。好きなカフェが、好きな小説にでも出てきた日には狂喜乱舞する。
正直に言えば、いくつかはある。「あの映画の撮影したの、あの店だよ」というお店もいくつか知っている。それがおおっぴらになることを店側がよしとしないのは、ミーハーになってしまって、食そのものを見てもらえなくなるというリスクが常につきまとうからだということもわかっている。熱狂的なファンを持つバンドのPVを撮影したために、連日無礼なファンが押しかけてきてしまう店もある。
それでも、この映画が好きでこの作家が好きでこの音楽が好きだったら、絶対この店気に入るよ!っていうのが、増えるといいなと思う。高田渡と吉祥寺のいせやのような関係の店が。川上弘美好きが好きな店、曽我部恵一好きが好きな店、ウディ・アレン好きが好きな店。
園子温と樋口毅宏好きが好きな店、ってのは、ちょっといかがなものか、とも思いますが。
5/1で、nicolasは1周年を迎えます。本当にありがとうございます。
とても大変な時期のオープンだったので、不安な中でのスタートだったのですが、
多くの方のお力添えがあり、あれよあれよと1周年を迎えることができました。
日頃の感謝の気持ちを込めて、
4/25(水)~4/29(日)まで、
ご来店いただいたお客様に、小さなおやつをプレゼントします。
ひとくちサイズのおやつが、くちの中とろけるよ。
皆様のご来店、お待ちしております。
なお、4/30(月・祝)は、
イベントのため通常営業はお休みさせていただきます。
何卒、宜しくお願い致します。
2012/04/21 02:43 | Category:nicolas
このたびnicolasは、おかげさまでオープン1周年を迎えます。
感謝の気持ちを込めて、下記の日程で記念イベントを開催することになりました。
カジヒデキさんと、HARVARDさんのアコースティックライブをおこないます。
2012/4/30(月・祝)
18:00~
¥2,000/ワンドリンク・おやつ付き
ご予約・お問い合わせは、
info@nicolasnicolas.com
まで。
定員30名、要予約となっております。
※定員になりましたので、受付を終了させていただきました。
お申込みありがとうございました。
なお、当日、通常営業はお休みさせていただきます。
何卒宜しくお願い致します。
「料理通信」の5月号を読みました。
そうそうたる顔ぶれの100人のシェフがそれぞれの考え方を示しています。
この特集の中で、僕が素晴らしいと感じたのは、各シェフに「好きな音楽、好きな本、好きな映画」を聞いているところ。料理通信編集部、素晴らしい。
各シェフとも、自分の料理に対する姿勢や価値観などを話していますが、それはやっぱり専門的な話が多く、僕ら飲食業の人間にはえぐるように伝わってきますが、おそらく一般の方には伝わりにくい部分があると思います。それを、イメージでわかりやすく伝えるのが、好きな音楽、本、映画。料理人としてのその人を伝えるだけでなく、人としてのその人を伝えるもの。
イタリア料理のシェフがイタリア映画を挙げていると、食だけでなくもう文化そのものを愛していることがよくわかるし、「好きな音楽・なし、好きな本・料理の本、好きな映画・なし」みたいなシェフからは「オレはもう武骨に料理一筋なんですよ」という頑なな意思表示が見える。イタリアの肉屋で修業してきた方の好きな映画が「紅の豚」とか最高すぎる。
そんな中で、「好きな音楽・スチャダラパー」だとか「好きな本・ジョジョの奇妙な冒険」だとか「好きな映画・ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」みたいなシェフを見つけると、「お!」となります。
「フランス伝統料理とか、堅苦しくてよくわかんない」みたいな人でも、「スチャダラが好きな人に悪い人はいない」みたいな感じで、そのシェフ個人に興味を持つことができたのなら、そのシェフの料理の世界観にも興味をもってくれるかもしれない。好きな作家の愛した店に足を運んでみて、そこでその作家の作風・世界観を垣間見るように。中島らもや高田渡を好きな人が、安居酒屋を嫌いな訳がない。
ここに登場する100人はいずれもトップクラスのシェフで、尊敬するシェフたちの仕事は食という「文化」なのだけれど、それを「サブカルチャー」にして、多くの人に理解してもらう翻訳の場として、僕らカフェがある。食に興味がない人にも、食の素晴らしさを知って欲しいから、それをストイックにではなく、ポップに表現する。きっかけはスチャダラでもジョジョでも何でもいい。音楽が好きな人には、音楽が好きな人にわかるように、映画が好きな人には、映画が好きな人にわかるように。「この曲はサビだけじゃなくて、ギターソロが秀逸」「あのシーンのカメラの長回しと長台詞が圧巻」「あの伏線があったからクライマックスが感動的」っていうのは「蕎麦屋ではまず軽くつまんで呑んでから、〆に蕎麦を食う」ってのと、たぶんそんなに違わない。
音楽にも本にも映画にもある、「粋」みたいなものが食にもあることを伝えられたらいい。
僕らは、娯楽でありたい。